こんにちは。
今回は静岡の素敵な建築シリーズと題しまして、浜松市二俣町にある秋野不矩美術館を紹介します。
秋野不矩美術館について
秋野不矩美術館は、二俣町出身で日本画家の秋野不矩の長年の功績を称え、地域の文化振興を図るために開館された美術館です。
美術館では不矩作品を紹介する所蔵品展のほかに、不矩と関わりのある作家を紹介する特別展が定期的に行われています。
年間スケジュールはホームページより確認してください。
秋野不矩美術館の特徴
秋野不矩美術館では、履物を脱いで鑑賞するようになっています。
展示室は主に2つあり、第1展示室では藤のござ、第2展示室では大理石が、それぞれ床に使われており、外観同様自然素材を生かした内部空間になっています。裸足で鑑賞すると気持ちが良いです!
また第2展示室では地べたに座って鑑賞できるようになっていて、そのために作品もやや低めに展示されているそうです。
秋野不矩美術館の設計者 藤森照信氏
秋野不矩美術館は建築家の藤森照信氏により設計された建物です。
藤森氏の「空飛ぶ泥船」や「高過庵」などの茶室の建築は、とくに有名です。
藤森氏の「空飛ぶ泥船」
奥にあるのが「高過庵」
秋野不矩美術館の写真
はじめに、秋野不矩美術館は小高い丘の上にある建物で、駐車場は丘の上と下で2か所あります。
今回は丘の下からの駐車場から向かいました。
丘の上にある秋野不矩美術館へ向かっている途中。
排水溝には木の蓋がついていました。
ほっこりしますね。
坂の中腹からの写真。
日本の建物というより、ヨーロッパの建物のように感じました。
建物正面からの写真。
屋根は藤森氏の地元である諏訪産の鉄平石(てっぺいせき)で葺かれ、外壁はワラと土を混ぜた着色モルタルと、天竜杉の板で覆われているそうです。
筆者としては、ワラと土を混ぜた着色モルタルが、とくに印象的でした。
写真では見えづらいですが、壁に細かく刻んだワラが入っていて、いい味が出ていましたね。
内部入り口付近の写真。
天井からの自然光が、白い壁に当たっていて、きれいでした。
ちなみにこの壁にも細かなワラが入っていて、上質感が出ていました。
また大きな木の柱と梁がありましたが、窮屈な感じはなく、開放感のある空間でした。
美術館の隣にある茶室、「望矩楼(ぼうくろう)」。こちらも藤森氏の設計になっています。
内部は非公開です。
近くで見たとき、ウリボーみたいでかわいかったです(笑)
コンクリートの壁を覆っている木の板と、木製の電柱。
なるべくコンクリートを見せないような工夫を感じました。
また木製の電柱も素朴で素敵ですね。
坂下からの写真。
意外と勾配が急で、けっこう高さがありました。
アクセス・インフォメーション
住所 | 静岡県浜松市天竜区二俣町二俣130 |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分までに) |
休館日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌日休館)、詳細は開館カレンダーを確認して下さい。 |
料金 | 所蔵品展:一般310円 特別展:展覧会ごとに決定。 お支払いは現金のみです。 |
電話番号 | 053-922-0315 |