こんにちは。
静岡の名建築シリーズ第2弾として、浜松市にある木下惠介記念館(旧浜松銀行協会)を紹介したいと思います。
現在木下惠介記念館となっている建物は、もともとは「浜松銀行協会」として使用されていたものだそうです。
左が旧浜松銀行協会(現木下惠介記念館)を設計した中村與資平(なかむらよしへい)という方。右は木下惠介監督。
階段の手すり部分は、職人さんの手でしっかり磨き上げられています。間近で見たとき、素材の持つ光沢や艶を見てとることができました。
木下惠介記念館のホームページに「地中海沿いの街並みを彷彿とさせるスペイン風鉄筋コンクリート二階建ての建築物」とあるように、さっぱりとした印象の外観です。
今では貴重になっている模様入り型ガラス。ガラスをよく観察してみると、様々な形(水玉・バラ・ひし形)の手作りガラスを確認することができます。
細部へのこだわりを感じました。
玄関ドア上のステンドグラス。左は中から。右は外から。
設計図の段階では唐草模様のデザインだったそうですが、変更になり円と直線のアールデコ様式になったそうです。たしかにこちらのデザインのほうが建物に合っていると思います。
玄関の受付窓口の壁は櫛引模様の漆喰壁。当時の左官職人の腕の良さがよく表れているそうです。
すばらしい壁で、しばらく見入っていました。
玄関床のモザイクタイル。浜辺に打ち寄せる波と松並木がイメージされているそうです。
空襲や地震に耐え、一つも欠けることなく当時のまま残っている。
アクセス・インフォメーション
開館時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)、メンテナンス休館日 |
観覧料 | 一般:100円 |
電話番号 | 053-457-3450 |